こんにちは、いろどりゆたかです。
物価が上がり続けています。食費も電気代も、じわじわ家計を押してくる。
そんな中で「子どもにスマホを持たせたい」と考えると、必ずこの壁にぶつかります。
月々の支払いが、また増える。
わが家も同じでした。持たせたい。でも固定費は増やしたくない。
結論から言うと、月290円で解決しました。
この記事では、実際にわが家が選んだ方法と、他社と比べてどこが違ったのかを、料金を並べて書いていきます。
もうスマホは「持たせるか迷うもの」ではなくなった

正直に言うと、数年前まで私は「中学生にスマホはまだ早い」と思っていました。
でも、現実が変わりました。
- 学校からの連絡が、LINEで届く
- 部活の集合時間や場所変更も、LINEのグループ
- 塾やクラブのスケジュール共有も、LINE
持っていないと、情報が届かない。
これはもう「便利な道具」ではなく、電気や水道と同じインフラです。持たせるかどうかを迷う段階は、すでに過ぎてしまっている。
そう考えたとき、問題は「持たせるか」ではなく「いくらで持たせるか」に変わりました。
大手キャリアで契約すると、いくらかかるのか

まず、大手3社の小容量プランを見てみます。子どもの回線は容量が少なくていいので、いちばん安いものを選ぶ前提です。
すべて税込、割引を適用していない素の金額です。
| プラン | データ量 | 月額 | |
|---|---|---|---|
| ドコモ | ドコモ mini | 4GB | 2,750円 |
| au | スマホミニプラン+ | 〜1GB | 4,928円 |
| ソフトバンク | ミニフィット2 | 〜2GB | 3,058円+基本プラン(音声)別途 |
auの数字を二度見してください。1GBで4,928円です。
日本通信SIMの1GBは290円。17倍の開きがあります。
そして、この表には落とし穴が2つあります。
落とし穴①:この金額は「割引前」

各社とも「実際はもっと安くなりますよ」と案内します。確かに、割引をすべて適用すると数字は下がります。
ドコモminiの4GBは、割引をフルに使うと 2,750円 → 880円。
auのスマホミニプラン+の1GBは、4,928円 → 2,398円。
半額以下です。すごい割引に見えます。
でも、その条件を見てください。
ドコモの880円に必要なもの:
- dカード GOLD等での支払い(−550円)
- ドコモ光またはhome 5Gの契約(−1,210円)
- ドコモでんきの契約(−110円)
auの2,398円に必要なもの:
- auスマートバリュー=対象のネット回線(−1,100円)
- 家族割プラス3人以上(−1,210円)
- au PAYカードでの支払い(−220円)
ソフトバンクも同様で、おうち割光セット、新みんな家族割(3回線以上)、PayPayカードゴールド(年会費11,000円)が前提になっています。
つまり——
ネット回線も電気もカードも、その会社にまとめて初めて安くなる。
これが「机上のプラン」の正体です。広告に出てくる安い金額は、その会社に生活まるごと預けた人だけの値段なんです。
家のネットが別の会社なら? 割引は効きません。素の金額を払います。
落とし穴②:割引には期限がある

さらに、期間限定の割引が混ざっています。
たとえばドコモの学割にあたる「ドコモU22割」。22歳以下が対象で、条件を満たすと月30GBまで0円になると案内されています。破格に見えますよね。
でも、割引期間は最大7か月間です。
8か月目からは通常料金に戻ります。しかも対象は「ドコモMAX」という無制限プランなので、戻ったあとの金額は決して小さくありません。
「0円」に惹かれて契約し、7か月後に請求額を見て驚く——これが起きやすい構造になっています。
結局、いくらかかるのか
割引が効かない一般的な家庭(家のネットが別会社、家族回線が3つ未満)で、素直に契約した場合。
月3,000〜5,000円が現実的なラインです。
年間で36,000〜60,000円。中学から高校卒業まで6年間なら、20万円を超えます。
これが、子どもに1台持たせるということの本当のコストです。
わが家の前提:自宅にWi-Fiがある

ここが、実は今回いちばん大事なポイントです。
家にいる間、子どもはWi-Fiを使います。 動画も、ゲームも、宿題の調べ物も、全部Wi-Fi。モバイルデータはまったく減りません。
モバイル回線が必要になるのは、外出したときだけです。
- 部活の帰りに「今から帰る」と連絡する
- 待ち合わせ場所が変わったとき
- 電車が遅れたとき
つまり、LINEのメッセージが送れれば足りる。
大容量プランは、この使い方にはまったく必要ありません。ここを見誤ると、使わないギガに毎月お金を払い続けることになります。
3社を比較しました

子ども用の回線という前提で、料金を並べます。すべて税込です。
低容量(Wi-Fi中心の使い方)
| 日本通信SIM | IIJmio | UQ mobile | |
|---|---|---|---|
| 最安プラン | 290円/1GB | 850円/2GB | 1,628円〜/〜5GB |
| 条件 | なし | なし | 自宅セット割が必要 |
中容量(外でも動画を見る使い方)
| 日本通信SIM | IIJmio | UQ mobile | |
|---|---|---|---|
| 料金 | 1,390円/20GB | 1,400円/10GB | 2,728円/〜30GB |
| 通話 | 5分かけ放題込み | 別途 | 別途 |
それぞれの詳細
日本通信SIM
- 合理的シンプル290プラン:290円/1GB
- 合理的みんなのプラン:1,390円/20GB(5分かけ放題つき)
- 合理的50GBプラン:2,178円/50GB
IIJmio ギガプラン(音声SIM)
- 2GB:850円/5GB:950円/10GB:1,400円
- 15GB:1,600円/25GB:2,000円/35GB:2,400円
- 容量の選択肢がとにかく細かい
UQ mobile
- コミコミプランバリュー:3,828円/35GB(10分かけ放題つき、Pontaパス無料)
- トクトクプラン2:〜5GBで1,628円、5GB超〜30GBで2,728円(自宅セット割・au PAYカード割適用時)
メリットとデメリット
日本通信SIM

メリット
- とにかく安い。1GBで290円は他社が追随できていない
- Wi-Fi中心の子どもには、これで十分足りる
- 余計なオプションがなくシンプル
デメリット
- 店舗がない。 設定は全部自分でやる
- 1GBは本当に1GBなので、外で動画を見ると足りない
- サポートはオンラインのみ
- 口座振替が使えない。 クレジットカードか、3Dセキュア2.0対応のデビットカードのみ
- 混雑時間帯・混雑する場所では速度が落ちる。 ドコモ回線を借りているMVNOなので、ここはIIJmioと同じです
IIJmio

メリット
- 容量の刻みが細かく、使い方に合わせて選べる
- 足りなくなったら上のプランに移りやすい
- IIJは日本で最初期からインターネットを手がけてきた会社で、老舗としての安心感がある
デメリット
- 店舗がない
- 最安でも850円で、日本通信SIMよりは高い
- 通話料は別途かかる
- 平日のお昼(12〜13時)に速度が落ちる。 格安SIM共通の弱点です
- 支払いがクレジットカードのみ。 口座振替もデビットカードも使えません
ただし、これはIIJmioだけの弱点ではありません。日本通信SIMでも同じことが起きます(わが家で実際に経験しました)。格安SIMは大手から回線を借りて運用しているので、混雑時に順番待ちになるのは構造上避けられません。
実測では、IIJmioは混雑時でも5Mbps前後を維持しているという報告が多く、格安SIMの中ではむしろ健闘しているほうです。
そして子ども用と考えるなら、影響は小さくなります。 平日の昼12時台、中学生は学校にいてスマホを使えないからです。混雑する時間と、子どもが使える時間が重なっていない。
とはいえ休日のイベントや人混みでは遅くなります。ゼロにはなりません。
UQ mobile

メリット
- 店舗で相談できる。 これは他2社にない決定的な違い
- 速度が安定している。 格安SIMが苦手な平日の昼でも大きく落ちません。au回線そのものを使っているためです
- かけ放題やPontaパスが込みで、家族全員で使うと割引が効く
デメリット
- 子ども用の低容量回線としては、明らかに高い
- プランと割引が複雑。 どの割引が自分に効くのか分かりにくい、という声が多いです
- 安くするには自宅セット割(対象のネット回線か電力契約)が事実上の前提。割引が効かないと格安SIMとしては割高です
- 使わないギガに払うことになりやすい
- 店舗はあるものの、電話サポートの対応には不満の声も見かけます
で、どれを選べばいいのか

使い方で決まります。
① 家はWi-Fi、外は連絡だけ → 日本通信SIM(290円)
わが家がこれです。詳しくは次の章で、9か月使った実際のところを書きます。
② 外でも少し動画を見る、地図を使う → IIJmio(850円〜)
2GBや5GBから始めて、足りなければ上げられます。「うちの子はどのくらい使うか読めない」という家庭は、こちらのほうが安心です。
③ すでにauひかりや対象の電力を契約している → UQ mobile
自宅セット割が効く家庭なら、選択肢に入ります。あとは「対面で相談したい」を重視する場合。ただし、そうでなければ子ども用としては割高です。
わが家の実態|日本通信SIMを長女に9か月使わせてわかったこと
ここからは、実際に使ってみた話です。
長女が日本通信SIMを使い始めたのは、小学6年生だった2025年10月ごろ。いまは中学1年生です。プランは290円の1GB。
なぜ1GBで足りるのか

理由はシンプルで、モバイル通信を使う場面がほとんどないからです。
- 家ではWi-Fi。 帰宅すると自動でつながる設定にしてあります
- 平日は学校に持って行きません。 中学は持ち込み禁止なので、そもそも使えません
- 外出先にもWi-Fiがあることが多い。 商業施設や施設内のフリーWi-Fiでだいたい足ります
そして外で使うのは、ほぼLINEだけ。メッセージのやりとりにギガはほとんど要りません。
つまり、1GBを使う機会自体がないんです。
通話は一度も請求が来ていません
290円プランに通話定額はついていません。ここを心配される方は多いと思います。
でもわが家の場合、通話料の請求が乗ったことは一度もありません。
理由は、通話が基本すべてLINE通話だからです。しかもWi-Fi環境下。そもそも長女が自分から電話をかけることは、ほぼありません。
中学生の連絡手段は、もう電話ではないんだなと実感しています。
失敗もしました:ディズニーで1GBを使い切った話
正直に書きます。1GBを超えた月があります。
家族でディズニーランドに行ったときです。帰り道で「通信制限がかかった」と長女に言われました。
原因を調べたら、犯人はGoogleフォトのバックアップでした。
モバイルデータ通信での自動アップロードが許可のままになっていて、撮った写真を片っ端からアップロードしていたんです。1日で1GBが溶けました。
すぐに設定を「Wi-Fiのときだけ」に変更して、それ以降は同じことは起きていません。
これから設定する方は、契約したその日にここを確認してください。
- iPhone → 設定 → Googleフォト → モバイルデータ通信をオフ
- 写真アプリ、iCloud、動画アプリの自動アップロードも同様に
制限中の使い心地についても書いておくと、一般的な速度制限と同じです。ものすごく困るわけではないけれど、解除のための手続きをするときに、その通信自体が遅くて面倒でした。これが正直な感想です。
1GBで収めるためにやっていること
公式アプリでデータ残量を確認できます。 これが地味に効きます。
いま何GB使ったかがすぐわかるので、月末に近づいたら意識できる。長女も自分で見ています。「あと何ギガ」が見える状態にしておくのは、節約というより教育の面で意味があると感じています。
遅いと感じるときもあります

いいことばかり書くのはフェアではないので、これも書きます。
混雑する時間帯と場所では、実際に遅くなります。
- 時間帯:お昼の12〜13時と、夕方の17〜18時
- 場所:人が大勢集まるところ。お祭りの会場、イベント会場など
日本通信SIMはドコモの回線を借りて提供しているサービス(MVNO)なので、この弱点はIIJmioと同じく持っています。格安SIM全般の構造的な限界だと思ってください。
ただ、長女に聞くと「別に困っていない」とのことでした。あまり気にしていない、というのが実際のところです。
平日の昼は学校にいて使えませんし、混雑する場所に行くのは休日のイベントのときくらい。頻度が低いから、実害になっていないという理解です。
店舗がなくて困ったことは、一度もありません
「店舗がないから不安」という声はよく聞きます。わが家の結論を書きます。
一度も困りませんでした。
申し込みはスターターパックを購入する方法にしました。これがいちばん簡単なので、おすすめです。SIMの初期設定(APN設定)もスムーズで、つまずいた記憶がありません。
使えるようになるまでの日数も、記録として残しておきます。
- スターターパックが届くまで:3日ほど
- 届いてから手続きをして開通まで:2日ほど
合わせて1週間はかかりませんでした。公式の案内にある日数と、大きな差はなかったと記憶しています。
「申し込んだのにいつ使えるの?」と不安になる期間が短いのは、地味にありがたいところでした。
もし困っても、公式の相談窓口があります。そして正直に言うと、わからないことはAIに聞けば教えてくれる時代になりました。実際、私はそうしています。
端末は新品のiPhoneを買いました。長女が使いたい機種があったので。
📱 関連記事:子ども用スマホに日本通信SIMを選んだ理由と契約の6ステップ|月290円・親子で実践した体験記
契約の手順を、6ステップで詳しく書いています。
契約は親名義になります
見落としやすい点です。格安SIMは基本的に18歳未満では契約できません。
わが家も、契約者は親で、支払いは親名義のクレジットカードです。子ども名義で持たせることはできないと考えておいてください。
フィルタリングは「iフィルター」を使っています
安さと同じくらい大事なのが、ここだと思っています。
大手キャリアなら「あんしんフィルター」が用意されていますが、格安SIMは自分で用意します。 わが家は iフィルター(月額330円) を入れました。
290円+330円で、月620円。それでも大手とは桁が違います。
使用時間の制限もかけていますが、時間は本人に決めさせています。 親が一方的に決めるより、そのほうが守られるからです。
🕐 関連記事:スマホを取り上げる前に。子どもが”納得して”使う時間を決める方法【児童心理の視点】
ルールの決め方は、児童福祉の現場で見てきたことをもとに書いています。
正直に書きます。この選び方が向かない家庭

安さだけで選ぶと後悔するケースがあります。
外で動画をよく見る子には、290円プランは向きません。
1GBはすぐ溶けます。速度制限がかかって、肝心の連絡が取れなくなったら本末転倒です。この場合は素直に20GBプランか、IIJmioの中容量を選んでください。
設定を自分でやるのが不安なら、店舗のあるUQを。
日本通信SIMもIIJmioも、SIMの差し替えと初期設定は自分でやります。難しくはありませんが、「誰かに横で教えてほしい」タイプなら、多少高くても店舗があるほうが結果的に安く済みます。挫折して大手に戻るのがいちばん高い。
通話を多くする子には、通話オプションの確認を。
3社とも、基本プランに通話定額がついていないもの(または条件つき)があります。子どもが電話をよく使うなら、そこを含めて計算してください。
そして、いちばん見落とされがちな条件

クレジットカードを持っていないと、契約できない会社があります。
| 支払い方法 | |
|---|---|
| 日本通信SIM | クレカ/一部デビット(3Dセキュア2.0対応のもの) |
| IIJmio | クレジットカードのみ |
| UQ mobile | クレカ・口座振替に対応 |
IIJmioは口座振替もデビットカードも使えません。日本通信SIMも口座振替は不可で、デビットは条件つきです。
これは料金以前の問題で、申し込み画面まで進んでから弾かれるとダメージが大きい。先に確認しておいてください。
口座振替で払いたい場合は、UQ mobileのほか、ahamo、povo、LINEMO、mineoなどが対応しています。
まとめ

- 子どものスマホは、もう贅沢品ではなくインフラ
- でも大手のまま契約すると、年5万円前後の固定費が増える
- 自宅にWi-Fiがあるなら、必要なモバイル容量はごくわずか
- Wi-Fi中心なら日本通信SIM(290円)、読めないならIIJmio(850円〜)、割引が効くならUQ mobile
わが家は月290円にしました。年間で3,480円です。
大手で契約していたら、年間36,000〜60,000円。差額は年3万〜5万円になります。
これは、子どもの他のことに使えるお金です。部活の道具でも、参考書でも、家族で出かける費用でも。
持たせたいけどお金が心配、という気持ちはよくわかります。でも、調べれば選択肢はあります。我慢する前に、比べてみてください。
🌱 ラッフィのひとこと
「スマホ代って、契約先を変えるだけでこんなに違うんだね。まずは家のWi-Fiでどれくらい足りるか、考えてみるといいよ!」
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