児童手当5万円の投資先を見直した|3人の学費をオルカン×高配当で準備するわが家の新プラン【2026シミュレーション】

ゆたかお金
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※本記事は個人の体験と考え方を紹介するもので、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。シミュレーションは一定の前提に基づく試算で、将来の利益を予想・保証するものではありません。投資には元本割れのリスクがあり、最終判断はご自身の責任でお願いします。

こんにちは、いろどりゆたかです。

今回は「ゆたかお金」のテーマから、少しだけ勇気のいる話をします。わが家、教育資金の”積立先”を見直しました。

以前、児童手当を投資して学費を作る(外国高配当ETF・投資信託でわが家の戦略)という記事で、「児童手当はまるごと高配当ファンドへ」という作戦を紹介しました。あの考え自体は今も好きです。でも子どもの成長と、自分の勉強が進むにつれて、「本当にこの配分でいいのか?」と考え直したんです。

きっかけは、手持ちの運用状況を一度ぜんぶ棚卸ししてみたこと。長女はもう中1、大学入学まで約5年半しかありません。“老後より先に、学費の出口が来る”——この当たり前を直視したら、今のやり方を微調整する必要が見えてきました。

この記事では、①なぜ高配当一本から「オルカンと高配当の半々」へ見直したのか、②3人きょうだいの学費をどう設計しているか、③一番大事な「出口」の考え方、を包み隠さずお話しします。読み終わるころには、「増やす」と「守って使う」のバランスが、きっと少し見えてくるはずです。


わが家の現在地|月10万円の”色分け”

児童手当5万円と給料先取り5万円を、学費用オルカンと将来の配当用の高配当に色分けするわが家の積立図解

まず、いま毎月どう積み立てているかを整理します。使っているのは、100円から自動積立ができるSBI証券のNISA口座です(証券会社選びは子育て世帯のNISA、証券会社はどこがいい?にまとめています)。

積立先NISAの枠毎月目的
オルカン(全世界株式)つみたて投資枠5万円子ども3人の大学資金
SBI・V・米国高配当成長投資枠5万円将来の配当収入(不労所得)
合計10万円
うち児童手当5万円―
家計から5万円―

ポイントは、「使う目的」でお金を色分けしたこと。

  • オルカン=10年以内に”使う”、子どもの学費を育てる資産
  • 高配当ファンド=ずっと持ち続けて、配当を生み続ける資産

前回の記事では、児童手当5万円をまるごと高配当ファンドへ入れていました。今回いちばん変えたのは、そこに給料から先取りした5万円を「学費用のオルカン」として加え、オルカン5万+高配当5万の”両輪”に整えたという点です。NISA口座なので、運用益も分配金も非課税で受け取れます(※外国株の配当にかかる米国10%の源泉徴収は、NISAでも引かれます)。

お金は「増やす財布」と「使う財布」に分けた瞬間、迷いが消える。 これが今回いちばんの学びでした。


なぜ「高配当一本」から見直したのか|わたしが投資を始めた理由

高配当一本からオルカン×高配当の両輪へ見直した理由を6ステップで示す図解

少し、わが家の投資の歴史をお話しさせてください。

始まりは、退職後の年金への漠然とした不安でした。「もらえる年金だけで、本当に満足に暮らせるんだろうか」「インフレでお金の価値が下がっていく中、貯金だけで大丈夫なのか」。答えははっきりしないけれど、“やらないよりはマシ”——その気持ちで、まずS&P500に月2万円、オルカンに月2万円の積立から始めました。

そこから株を勉強していくうちに、外国の高配当株にも興味がわいてきました。ちょうどその頃です。「老後の前に、子どもたちの学費が来るじゃないか」と気づいたのは。むしろ老後より先に準備が必要なのは、学費のほうでした。

当たり前の話なんですが、意外と見落としがちなんですよね。しかも学費って、いくらかかるのか正直よくわからない。私はわからないものにはつい蓋をしてしまう性格なんです。でも今回ばかりは、そうはいきませんでした。自分の資産を守り増やすために、避けて通れない出来事だったからです。

そこで手をつけたのが児童手当。みなさん、児童手当は毎月何に使っていますか? わが家は使わずに、将来の学費にとコツコツ貯金していました。でもふと思ったんです。「この”使わないお金”こそ、投資に回す意味があるんじゃないか」と。

最初はオルカンやS&P500へ。でも、インデックスファンドは「出口が難しい」とよく聞きますよね。積み上げてきた元本を取り崩すのって、心理的にちょっと……と感じてしまう。「じゃあ高配当なら?」——そう考えて、児童手当分をSBI・V・米国高配当へ毎月積み立て始めました。今から3年ほど前のことです。

つまり今回の見直しは、“高配当をやめる”話ではありません。 これまで児童手当で積んできた高配当(将来の配当用)はそのまま続けつつ、給料から先取りした5万円で「学費用のオルカン」を新たに育てる。“将来の配当”と”子どもの学費”を、同じ額の両輪で回す——そういう整理なんです。


学費なら、高配当よりオルカン? 3パターン比較

高配当・オルカン・半々の3パターンを10年後の資産で比較したシミュレーション図

「増やすだけならオルカンやS&P500が有利」——これは前回の記事でも書いたとおりで、今も変わりません。では学費目的だと、どうなるのか。同じ条件で3パターン比べてみます。

前提:現在の元手138万円+毎月8万円を10年間積立。高配当は年4%、オルカンは年5%のトータルリターンと仮定(税金・為替は簡略化)。

積立方法10年後の概算
① 高配当に月8万円約1,378万円
② オルカンに月8万円約1,440万円
③ 高配当4万+オルカン4万約1,409万円

意外だったのが、①と②の差はたった約62万円だったこと。「どっちが正解か」で悩んでいたわりに、10年で見ると差は小さいんですね。

それでも学費用のお金は、私はオルカンで育てます。学費は「配当を受け取る」必要がなく、受け取らずに内部で成長させ、世界中の株にまるっと分散できるオルカンのほうが、”10年後に使う”目的にかみ合うからです。そのうえで、①と②の差がこれだけ小さいなら、学費用オルカン5万+将来の配当用の高配当5万を”半々”にしても、大きくは損しない。 むしろ取り崩しへの不安がやわらぎ、将来の配当も同時に育つ半々が、わが家の性格には合っていました。

⚠️ 「オルカンが必ず高配当を上回る」という話ではありません。あくまで「高配当4%・オルカン5%」という仮定を置いた比較です。

オルカンと高配当、どう違う?

オルカン(全世界株式)と米国高配当ファンドの性格の違いを比較した図解

そもそも両者の性格はこう違います。どちらが良い・悪いではなく、目的に合うかどうかです。

オルカン/S&P500高配当ファンド(年4回決算型)
分配金原則なし(中で再投資)年4回 受け取れる
増える効率高い(複利が最大限効く)やや劣る可能性
お金の使い方使うとき”取り崩す”必要配当を受け取るだけ(取り崩し不要)
向いている人とにかく最大化したい人取り崩しが苦手・現金収入がほしい人

わが家は「学費=最大化のオルカン」「将来の不労所得=受け取りやすい高配当」と、役割で使い分けることにしました。


正直、不安はあります

きれいに設計したように書いていますが、不安がないと言えば嘘になります。

増やすだけならインデックス。でも、いざ使うときに元本を取り崩すより、配当で受け取るほうが気持ちが楽なのも事実。さらに、学費が必要になったタイミングで、株価がちゃんと上向いているとは限らない。 これは今もずっと頭の片隅にある不安材料です。

それでも「やらないよりはマシ」という気持ちで、オルカンにも高配当にも投資を続けています。この”正直な迷い”とどう折り合いをつけるか。その答えが、次の「出口設計」でした。


一番大事なのは「10年目」ではなく「7年目」

教育資金は10年目でなく7年目から出口をつくる、暴落に備える段階的な現金化の図解

ここが、今回いちばんお伝えしたいところです。

たとえ10年後にオルカンが900万円近くまで育っていても、大学入学の直前にリーマンショック級の暴落(30〜40%下落)が来たら、目も当てられません。 「あと少しで使うお金」が一晩で数百万円減る——教育資金でこれだけは避けたい。

だからわが家は、こう考えることにしました。

「10年間ずっと運用する」のではなく、「7年間育てて、残り3年で出口をつくる」

  • 2026〜2032年ごろ:学費用のオルカンをしっかり積み立てる(形成期)
  • 2033年ごろ:必要な学費を計算し、一部を現金化し始める
  • 2034〜2035年:近いうちに使う分を、現金・安全資産へ移す
  • 2036年:直近で使う学費は、株式市場から完全に切り離しておく

インデックスの取り崩しが苦手な私にとって、この「必要な分だけ、必要な時期に、あらかじめ現金へ移しておく」やり方は、心理的にもかなり楽でした。“暴落で泣かないための保険”だと思っています。


3人の大学入学は「約2年おき」にやってくる

わが家がややこしいのは、子どもが3人いること。しかも進路の希望はこうです。

  • 長女:私立大学・医療系(看護師)/一人暮らし
  • 長男:私立大学/一人暮らし
  • 次女:私立大学・医療系(看護師)/一人暮らし

全員が私立、しかも2人は学費が高めの医療系、さらに全員が一人暮らし想定。仕送りも含めると、正直かなりの大勝負です。私立大学の初年度納付金は文部科学省の調査で平均およそ150.8万円。ここに4年分の学費と生活費が乗ってきます。

大学入学の時期はこうなります(2026年8月時点)。

  • 長女:2032年4月ごろ → 約5年7か月後
  • 長男:2034年4月ごろ → 約7年7か月後
  • 次女:2036年4月ごろ → 約9年7か月後

きれいに約2年間隔。つまり「10年後にまとめて使う」のではなく、2032〜2040年ごろにかけて断続的に学費が出ていくということです。

オルカン月5万円を続けたら、いくらになる?

オルカンを月5万円積み立てた場合の10年シミュレーション(長女480万・長男656万・次女851万円)

現在のオルカン評価額は約71.5万円。これをスタートに、毎月5万円を年率5%で運用できたと仮定すると——

時期出来事オルカン残高(目安)
2032年長女18歳約480万円
2034年長男18歳約656万円
2036年次女18歳約851万円
(10年運用時)約894万円

※実際には長女・長男の学費を途中で取り崩すので、656万円・851万円まで丸ごと増えるわけではありません。あくまで「取り崩さなかった場合」の理論値です。

前回の記事では「時間が一番ある次女(本命)に照準」と書きました。その考えは今も同じで、時間が長い子ほど複利が育つのは事実です。一方で出口の観点では、時間が短い長女から先に安全資産へ移す必要があります。「育てるのは下の子、守るのは上の子から」——この2つの軸を分けて考えるのがコツです。

ここで「児童手当の多子加算」が効いてくる

見落としがちですが、大きいのが児童手当の第3子加算です。

第3子のカウントは、親が経済的に負担していれば「22歳年度末まで」の兄・姉も対象になります(現行制度)。つまり長女が高校を卒業しても、条件を満たせば次女の月3万円がすぐ月1万円に下がるわけではない、ということ。3人きょうだいの家庭にとって、これは本当に効きます。


高配当5万円は「学費に使わない資産」として育てる

一方、SBI・V・米国高配当への月5万円は、学費とは完全に切り離して考えます。

現在の残高は約138万円。ここへ月5万円を追加し、仮にトータルリターン年4%で10年運用すると——

  • 10年後:約942万円
  • 分配利回りを仮に3%とすると、年間約28万円(月平均およそ2.4万円)の配当水準

この約942万円は学費に使わず残すことで、その後も配当を生み続ける「不労所得用の資産」に育ちます(配当の活かし方は配当金の使い道おすすめ4選もどうぞ)。子どもたちが巣立ったあと、わが家の家計を静かに支えてくれる存在です。


毎月10万円、どうやって捻出している?

毎月10万円の捻出方法|児童手当5万円と給料からの先取り5万円、固定費見直しの図解

「月10万円も、よく出せるね」とよく言われます。タネ明かしをすると、原資はシンプルです。

① 児童手当5万円……もともと「無かったつもり」で貯金していたお金を、そのまま投資へ。

② 給料から先取りで、もう5万円……私の給料日に、証券口座へ自動で5万円が入金される設定にしています。手元に入る前に投資へ回してしまう、いわゆる”先取り投資”です。

ポイントは、この5万円の天引きを”無理なく続けられる家計”に整えておくこと。 そのためにやったのが固定費の見直しでした。わが家が実際に手をつけたのはこのあたりです。

こうした固定費の見直しで、月あたり約1.7万円の余白が生まれました。金額そのものは5万円に届きませんが、“一度やればずっと効く”のが固定費の強み。 この土台があるから、給料からの5万円天引きを続けても家計が回るんです。残りは日々の切り詰めで整えています。

大事なのは、積立を”先取り・自動化”すること。 給料日直後に自動で引き落とす設定にして、残ったお金でやりくりする。「余ったら投資」では、絶対に続きません。

ちなみにわが家の役割分担は、私の収入は生活費と学費の先取り積立、妻の収入は貯金・投資へ。担当を決めておくと、お金の話でぶつかりにくくなりました。


児童福祉の現場20年で見てきたこと

最後に、少し個人的な話をさせてください。

私は児童福祉の現場に20年います。仕事で相談を受けていると、教育資金がまともに準備できず、進学をあきらめる子どもたちにたくさん出会います。その子たちと話していて胸が痛むのは、将来の夢を語れないことなんです。夢を持っていない、というより、考える前にどこかで諦めてしまっている。

相談のメインは子育ての悩みでも、聞けば聞くほど、背景にお金の不安があることがわかります。ひとり親家庭で収入が少なく、「進学どころではない」という声も本当に多い(この現実にはひとり親の資産運用でも触れました)。

だから私は、わが子のためにコツコツ積み立てながら、いつも思うんです。お金の準備は、子どもの”選択肢”と”夢を語る自由”を守ることなんだと。派手なリターンを狙う話ではありません。「行きたい」と言われたときに「いいよ」と即答できる。そのための、地味で長い準備です。


この作戦のメリット・デメリット

オルカン×高配当で教育資金を準備するメリットとデメリットをまとめた図解

いいことばかりではないので、正直に両面を書いておきます。

メリット

  • オルカンで効率よく増やしつつ、高配当は元本を取り崩さず配当だけ使える(心理的に続けやすい)
  • NISA口座なら、運用益も配当も非課税でまるごと受け取れる
  • 児童手当という”もともと無かったつもりのお金”を、未来の資産に変えられる

デメリット・注意点

  • 学費が必要な時期に、株価が下がっている可能性がある(だから7年目からの出口設計が必須)
  • 減配・株価下落・円高で、配当や評価額が想定より減ることもある
  • 外国株の配当には米国で10%の源泉徴収がかかる(NISAでも引かれる)
  • 全額を投資でまかなおうとしない。大きな学費は貯蓄・収入から、投資はあくまで”補助”と割り切る

まとめ|”色分け”と”出口”が、教育資金の不安を溶かす

色分けと出口設計で教育資金の不安を減らす、わが家の学費準備まとめ図解

わが家の見直しを、最後にまとめます。

  • お金は「使う目的」で色分けする(オルカン=学費用/高配当=将来の配当用)
  • 前回は児童手当を全額高配当へ。今回は給料先取り5万でオルカン(学費用)を追加し、オルカン5万+高配当5万の”両輪”に
  • 大事なのは10年目ではなく7年目——出口設計を先に決める
  • 3人きょうだいは「約2年おきの入学」で年表化。育てるのは下の子、守るのは上の子から
  • 月10万円は児童手当5万+給料からの先取り天引き5万。固定費見直しがその土台

投資というと「いくら増えるか」に目が行きがちですが、教育資金でいちばん大切なのは、必要なときに、必要な額が、ちゃんと手元にあること。増やす力と、守って着地させる力。その両方を意識するだけで、子どもの未来へのお金は、ぐっと現実的な計画に変わります。

わが家もまだ道半ばです。次回は「長女2032年→長男2034年→次女2036年の、大学入学から卒業まで」を年表にして、毎年の学費・児童手当・オルカン残高・高配当残高を並べ、3人分の学費が本当に足りるのかを年単位でシミュレーションしてみます。

あなたのご家庭では、教育資金をどう”色分け”していますか。よかったらコメントで教えてくださいね。

🌱ラッフィのひとこと🌱

いちばん増えるやり方も大事だけど、”いつ使うか”から逆算するともっと安心なんだ🐾 増やす財布と使う財布、分けておこう。キミの家族のペースで、コツコツいこうね!


免責事項:本記事は情報提供を目的とした個人の見解であり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。記載のシミュレーションは一定の前提に基づく試算であり、将来の運用成果を予想・保証するものではありません。投資には元本割れ等のリスクがあります。制度・商品内容は変更される場合があるため、最新情報および投資判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。

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