こんにちは。いろどりゆたかです。
子どもが小学生くらいになってくるとお小遣いのことってどの親御さんも気になり始めますよね。いろんな親御さんに話を聞くと、お金のことって各家庭それぞれで聞いていて面白い発見があります。
以前、【保存版】子どものお小遣い、どう使わせる?の記事で子ども達へのお金の使い方や学び方、親側の関わりについて説明しました。
本記事では、少し視点を変えて、お小遣いを通じて“お金の感覚”と“働く意識”を育てる実践方法として、家庭内のお手伝い制度と努力に対する報酬制度の2つを組み合わせた教育法をご紹介します。
1. お手伝いで“稼ぐ”体験をつくる
1-1. 我が家の取り組み例
わが家では、子どもが小学生になった頃から、お店で小額のお小遣いを渡し、自分で使わせてみることにしました。
すると、「お金を出せばお菓子が買える」「お釣りがもらえる」という仕組みを、体験を通じて理解するようになりました。(「お釣りがもらえる」に関しては少なくなって返ってきていることに最初は気づいていないですけどね笑。でもそれはまだお金の価値を把握できていないから。これは経験の中で学んでいくことです。)
やがて、「もっとお菓子が欲しい」「お金を集めたい」という気持ちからか、子どもが「お金ちょうだい」と言ってくることが増えてきました。
これは自然な反応ですが、ここで重要なのは、「お金は湧いて出てくるものではない」という感覚を伝えていくこと
頭ごなしに
「お金なんてない!」「またお菓子?もうダメ!」
と怒ってしまうと、子どもは「お金をもらうこと=怒られること」と認識するようになります。
この関係が続くと、子どもは怒られずにお金を得る方法を考えるようになり、
- 隠れてお願いする
- 親の財布を勝手に開ける
といった行動に発展するリスクも生まれます。
そこで我が家では、「どうしたらお金をもらえるか」を、子ども自身が考えられるような仕組みを用意しました。
たとえば:
- お手伝いポイント制度
- 学習や努力への報酬
- 月に一度の“報酬会議”
「働く→報酬がある」という体験を家庭で再現することで、
子どもは自然と「もらう理由」を考え、行動で示すようになります。
具体的にいうと、以下のようなお手伝いに報酬をつけています:
- 洗濯物をたたむ
- 布団を敷く
- トイレ掃除
- 洗面所掃除
年齢に応じて、無理のないタスクを設定し、「やればもらえる」感覚を育てています。
1-2. 親子関係にも良い影響が
子どもがお手伝いをしたら「ありがとう」と伝える。これは自然なこと。それが日常に飛び交う。
「ありがとう」は誰でも言われたら嬉しい言葉ですよね。子ども達は「自分はママやパパの役に立っている」とさらに意欲的になることが多いです。すると、また自然と褒める回数が増加し、結果的に親子の関係性もより良くなりました。
2. 注意点:「当たり前」にならない工夫を
2-1. 義務化・叱責はNG
毎日やってくれるとつい「なんで今日はやってないの!?」
掃除が雑だったり、きちんとできていなかったりすると「手を抜いている!」
と、叱ってしまいがちですが、それは制度の本質から外れてしまいます。
目的は“働く体験”を通じて学ぶこと。当たり前にしてはいけません。
むしろ、やっていないことが前提。できなくて当たり前という認識をベースに考えてほしいのです。

2-2. ヤングケアラーにならないために
家事を担いすぎることで、子どもが「家族の世話役」になってしまうと、本末転倒。
楽しみながら、無理なく取り組める仕組みにすることが大切です。
3. 長く続けるための工夫
最初はやる気があっても、1ヶ月でやらなくなるのは想定内。
そこで我が家では、以下の工夫を取り入れています:
- 月1回の家庭内会議でルールやタスクを子どもが決定
- 選択制にして、自分で「やる・やらない」を決める
- 特別報酬(ボーナス制度)を導入して変化をつける
自分で考えて行動することが、最大の学びです。
4. 成果だけじゃない!努力に報酬をつける方法
4-1. 成果に対する報酬の例
社会と同じく、「結果」に対して報酬を与えるのも子どもにはわかりやすい方法です。
- テストで100点 → 100円
- 試合でゴール → ポイント加算
- 検定合格 → ご褒美プレゼント
しかし、これは意外と長続きしません。テスト、試合、検定って毎日はないですよね?
勉強しなくても100点、検定合格してしまうことも、努力しなくてもたまたまショートが決まってしまうことも、
成果だけに報酬を与えると「結果がすべて」と思い込んでしまう危険もあります。
4-2. “努力”にも価値があるという伝え方
そこで大切なのが“努力の過程”に目を向けることです。
「継続は力なり」「塵も積もれば山となる」これを体現するには良いきっかけになります。
努力をすれば評価につながるということ、それが結果にも現れる。成功体験ができる。
メリットは沢山あると考えられます。
ここでいう報酬は二の次、言ってみれば「おまけ」みたいなものですね。
4-3. プロセス報酬の例
- 漢字ドリルを月10回やったら → 100円
- 毎週30分のリフティングを継続 → ボーナスポイント
- 宿題を1週間欠かさずやった → ご褒美シール
「やればできる」ではなく、「やっていることに意味がある」という価値観を育てることができます。
5. 子どもに合わせて調整するのがコツ
短期的なやる気UPには「成果報酬」、継続力を育てたいなら「プロセス報酬」がおすすめ。
子どもの性格や特性に合わせて柔軟に使い分けていくことで、より効果的に学びが深まります。
まとめ:お金の教育は「体験」を通してこそ身につく
お小遣い教育において大切なのは、「お金はもらうもの」ではなく「得るもの」だと体感すること。
家庭の中でも工夫次第で、働く意義・努力の価値・感謝される喜びをたくさん伝えることができます。
お金と上手に付き合える力ってゆたかさに結ぶつきますね。遊びと学びのバランスで楽しく育てていきましょう!
ラッフィのひとこと
「お金はね、もらうより“どうやって得るか”を考えるのが、いちばんの学びなんだよ♪」

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