「保険って本当に安心?それとも家計の重し?」

子育て

― 学資保険・終身保険を解約して気づいたこと ―

こんにちは、いろどりゆたかです。

第1回では「ゆたかに暮らす」って何だろう?お金と時間の価値を見直した話

第2回では「行動すればゆたかになる ― 固定費の見直しで暮らしを変える」

をお届けしました。

今回は、第3回。テーマはズバリ…

「保険って本当に安心?それとも家計の重し?」

です。


1. 保険との出会い

高校生の時に原付バイクを買った私。それが保険との出会でした。

父から「自賠責保険は強制、任意保険も入らなきゃいかん」と教わり、

「保険=絶対入るもの」という認識がインプットされました。

車を持てば自動車保険、社会人サッカークラブではスポーツ保険。

サッカーで左足を手術した時には、スポーツ保険からお金が出て、

「なんかわからないけど、もらえた!」という不思議な記憶も(笑)

つまり私にとって保険は、

「必須科目」みたいな存在。保険のことを詳ろうとせず、知らずに長い間付き合っていました。


2. 子どもが生まれたら“自動加入”と思っていた学資保険

結婚して長女が産まれた時、初めて学資保険に入りました。それから長男、次女が産まれたタイミングでそれぞれ月約1万円の学資保険に加入(合計で月3万円!15年払えば540万円!)単純に計算するだけでも大きい金額ですが、加入するときはそんなもんかなって軽く考えていた数字です。

学資保険の仕組みはシンプル。

  • 18歳や20歳で満期金がもらえる
  • 親に万一のことがあれば保険料免除で満期金はそのまま
  • “貯金+保障”のハイブリッド

さらにその頃に妻は終身保険にも加入。

「中身はわからないけど、払える額だからとりあえずOK」という理由。

こちらも保険のことを詳しく知ろうとすることもなく、長い付き合いをスタートしていきました。

結果、学資保険+終身保険

毎月約4万円を保険料に投入していました。

そもそも、保険ってどんな時に必要?

保険は「万が一」に備えるための仕組みですよね。

例えば…

  • 自動車を運転中に事故を起こしてしまった
  • スポーツで大きなケガを負った
  • 小さい子どもを残して親が亡くなった
  • 病気やケガで長期間働けなくなった

将来は何が起こるか誰にもわかりません。だからこそ、「もしも」に備えるのが保険の本質です。

ただ、世の中に出回っている保険は、こうした「純粋に補償を目的としたもの」ばかりではないということ。

掛け捨て型の医療保険だけでなく、貯蓄機能つき保険学資保険など、“積み立てながら保障する”タイプも多数あります。

ここで気をつけたいのが、補償内容の重複

例えば我が家の場合、学資保険にもケガの補償が含まれていましたが、子どもはスポーツ少年団に所属しており、スポーツ保険に強制加入。結果、補償がかぶっていたわけです。

必要以上に保険を重ねてしまうと、安心は増えずに負担だけが増えることもあります。


保険料の正しい考え方

保険の営業マンがよく聞く質問があります。

「月々いくらなら払えますか?」

でも、これって冷静に考えるとちょっとおかしい。

払える金額から逆算しても、本当に必要な保障額になるとは限らないからです。

大切なのは、

  1. 万が一の時に、我が家はいくら不足するのか?
  2. その不足分を埋めるには、どれくらいの保険が必要なのか? を先に考えること。

そして計算してみると、意外な事実が見えてきます。

  • 日本の社会保険はかなり充実している
  • 遺族年金や児童手当などで、ある程度はカバーできる
  • 高校生まで児童手当が支給される制度も拡大

さらに児童手当を18歳まで使わずに貯めるだけでも、かなりの額が学費の足しになります。

もしそれをインデックス投資に回せば、運用益も期待でき、学資保険より効率よく資金を増やせる可能性も。

つまり、「積み立て=保険」ではなく、「積み立て=投資」という選択肢もあることに気づきました。


3. 「これ、本当に必要?」の種火がつく

加入して10年が経過したある日、YouTubeの保険見直し動画やFPの勉強をしたことをきっかけに

「うち、本当にこんなに保険いる?」という疑問が爆発。

  • 学資保険の怪我補償 → うちはスポーツ保険に既に加入しているじゃん
  • 貯蓄型保険の利回り → インデックス投資の方が利回り良いかも
  • 社会保障の充実 → 遺族年金や児童手当もある。公的保険で行けんじゃね

そして、ようやく保険の性格に気づき、付き合い方を知りました。

「保険=安心を買う」ではなく、

「目的と必要額を明確にして、足りない分だけ保険で補う」が正しい付き合い方だということに。


4. 解約カウンターでの攻防戦

意を決して解約のために窓口へ。

受付のお姉さんに解約を申し出ると、慌てて上司のもとへ。

そして、メガネをかけた50歳位くらいの上司登場。

「資金が苦しいんですか?」 → ちがいます!

「今解約すると元本割れしますよ」 → 承知の上です!!

「お子様の学費は?」 → ライフプランでOKです!!!

「FPの無料相談は…」 → 必要ありません!!!!!!!

強い意思を持って「NO」を繰り返した結果、

1時間ほどで4人分の解約手続きが終了しました。


5. 解約して得たもの

  • 毎月の保険料(約4万円)の支払いから解放
  • 解約返戻金をインデックス投資へ
  • 児童手当も投資に回すプランに変更

お金だけじゃなく「自由」も得られた感覚。

「なぜもっと早く…」ではなく、

「今気づけてよかった」と前向きに捉えました。


6. 我が家の結論&読者への提案

保険は悪ではありません。大切なのは必要に応じて加入するです。

「安心を買いたい」人にとっては大切な選択肢です。

ただ、我が家はライフプランを立てた結果、

「なくてもやっていける」と判断して解約しました。

皆さんも、

  • なんのために保険に入るのか
  • 将来いくら必要か
  • いくら足りないか を明確にして、必要な分だけ加入するのがおすすめです。

ラッフィのひとこと

「安心は大事。でも、重すぎる荷物は手放した方が、きっと気持ちもゆたかになるだろうな」

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