〜子どもと本屋に行った日の小さな金銭教育〜
はじめに
こんにちは、いろどりゆたかです。
6月に入り、少額ではありますが高配当株から配当金が入りました。
「このお金は使おう」と決めていたので、どう使おうか考えていたところ、ふと思いつきました。
「今回は、子どもたちに本を買ってあげよう」
夕食後、ちょっとしたドライブも兼ねて、家族で近くのブックストアへ出かけました。
「え?今日は借りなくていいの?」
本屋さんに着いて、最初に長男が言ったひとこと。
「え?今日は借りなくていいの?」
我が家ではふだん、本は図書館で借りるのが基本。
「本=借りるもの」という感覚が、すでに子どもたちの中にあるようです。
ちょっとした驚きと、そんな価値観が自然に育っていたことに、嬉しさを感じました。
「一冊はパパに、もう一冊は自分のおこづかいで」
私が本を選んでいると、長女が近づいてきました。
「2冊の本で迷ってるんだよね。1冊はパパに買ってもらって、もう1冊は自分のおこづかいで買ってもいい?」
「もちろん」と答えました。
そしてこう付け加えました。
「自分のおこづかいで買った本は、パパが買った本よりもきっと大切にできるよ」
お金を使う経験は「価値を感じる練習」
人に買ってもらったものよりも、自分のお金で買ったものの方が大切に感じる。
これは子どもに限らず、大人にも当てはまる感覚です。
▶ 心理学的に見ると…
■ サンクコスト効果(埋没費用効果)
自分でお金や労力をかけたものほど、「手放したくない」「大切にしたい」と感じる心理。
限られたおこづかいの中で買った本には、より強い愛着が生まれやすくなります。
■ 自己決定理論(Self-Determination Theory)
「自分で選んだ」という行動は、やる気と満足感を高めます。
自ら選び、自ら払ったことで、“自分のもの”として責任感が生まれるのです。
このような経験を積み重ねることが、お金の価値を理解する第一歩になります。
「欲しい」から「調べる」へ
リサーチする力がお金の感覚を育てる
最近は子どもたちも欲しいものが増えてきました。
でも、だからこそ「すぐに買う」より、「調べる」を当たり前にしてほしいと思っています。
たとえば…
- 新品じゃなくてもいいかもしれない
- フリマアプリならもっと安く手に入るかも?
- レビューを調べて、自分に合っているか確認してみよう
このような“買う前のリサーチ”こそ、情報リテラシー(情報を選び取る力)と金銭感覚(価格の妥当性を判断する力)の両方を育てます。
親の使い方が、子どもにいちばん響く
お金の使い方を子どもに教える方法はさまざまありますが、
やっぱり一番大きな影響を与えるのは「親の姿」です。
日常の中で、こんな行動を見せてみませんか?
- スマホで調べてから買う
- 値段を比較して「こっちの方がいいね」と会話
- 衝動的に買わず「今日は買わない」と決める
こういった行動を日々目にすることで、
子どもは自然と「選ぶ前に考える」感覚を身につけていきます。
買い物の中で、子どもに相談してみては?
日常の買い物でできる、小さな会話が金銭感覚を育てます。
例えば、
「これは本当にいるかな?それともこっちの方が必要かな?」
→ パパやママから聞かれた相談。適当には答えられない。
→ 自分事と捉え、主体性が身に付く。
→ どっちがいいか判断するために物と金額をみる機会が増える。
「他のお店ならもっと安く買えるかもしれないから調べて?」
→ 別の店でいくらで売っているのか想像し、損しないための行動を考える。
→ 他のお店を探す。店舗?ネット?とにかく調べる
正解を教えるのではなく、考えるきっかけを子どもに投げかけてみてください。主体的に探す、調べることが、いちばんの学びになります。
おわりに
長女が迷って、考えて、自分のおこづかいで本を買ったあの夜にはたくさんの学びが詰まっていました。
- 欲しい気持ちに向き合う力
- 必要かどうかを考える力
- 調べて比較する力
- 親の背中から学ぶ力
子どものおこづかいの使い方は、普段の親の使い方で決まるのかもしれませんね。
それを改めて実感した一日になりました。
「ラッフィのひとこと」
少額の配当金が大きな心のゆたかさに化けた出来事だったね

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