こんにちは。いろどりゆたかです。
前回の記事「【体験記】ジュニアアスリート発掘・育成事業に合格!〜親の気づきと、これから挑戦する人へのリアルな記録〜」では、長男くんがジュニアアスリート発掘・育成事業に合格した内容をまとめました。
今回は、そのプロジェクトの初練習(初日)レポートをお届けします。
結論:サッカーの技術よりも、環境とサポートが何よりも重要。
この記事では、初回練習で得た学びや、説明会で話された「アスリートを育てるために大切な5つの考え方」について紹介します。サッカーに限らず、どんなスポーツにも通じる内容です。
◆ 120人から選ばれた12人のスタートライン
初練習の日。集合時間に合わせて、選ばれし12名の選手たちが会議室に集まりました。
足の速そうな子、背の高い子、緊張した面持ちの子。中には女の子の姿も。
説明を行ったのは、先日の面接で対応してくれたコーチ。このプロジェクトの目的はこう語られました。
「個人のスキルを伸ばし、自分の能力を最大限引き出せる“スポーツ”と出会うこと。」
サッカーが得意でも、もしかしたら本当はバスケットや陸上に向いているかもしれない。そんな“まだ見ぬ自分”を見つけるきっかけが、このプロジェクトなのです。
しかも、この取り組みには大学や企業のスポーツ科学チームも協力。数値データをもとに一人ひとりの能力を分析し、最適な育成を行うという徹底ぶり。
つまり、感覚ではなく科学で導く育成がこのプロジェクトの真髄。実際、選考会でもサッカー技術は一切見ていません。全ては「データ」で選ばれた12人なのです。
◆ 初練習の内容
練習メニューは、鬼ごっこ・ボールフィーリング・ドリブル・ジャンプ・ミニゲームなど。
一見シンプルですが、目的は「体全体の使い方」を学ぶこと。
サッカー団体が主催ではあるものの、内容はどんなスポーツにも通じる“基礎運動能力の開発”。足だけでなく、体全体でボールを扱う感覚を養っていくトレーニングでした。
選手たちは自己紹介を終えるとピッチへ。その間、保護者は別室で説明会が始まります。
◆ 親向けミーティング:ここからが本番
実は、この説明会の内容こそが今回一番の学びでした。
テーマは、「アスリートを育てるために大切な5つの考え方」。
- 自立を促す関わり方
- 運動後の栄養摂取
- 口うるさく言わない(見守る力)
- チャレンジさせて失敗させる
- 尊重する気持ち
それぞれについて、私自身の体験を交えて紹介します。
① 自立を促す関わり方
サッカーシューズ、水筒、脛当て……つい親が用意していませんか?

本来は子どもがやるべきこと。それを親が“奪っている”ケースが多いのです。
忘れ物をしたとき、「親が用意していなかったから」となる子。プレー中も「味方のせい」「あのパスが悪い」と責任を外に向けがちです。
日常から自分で準備し、片付ける習慣を身につけることで、自分の行動に責任を持つ力が育ちます。
ピッチの中では親は何もしてあげられません。だからこそ、日常生活から自立を促すことが大切なんです。
(※ちなみに、お弁当はお母さんの愛情でOKとのことです🍱笑)
② 運動後の栄養摂取
このプロジェクトでは練習後におにぎりが支給されます。理由は、運動直後の栄養補給が成長に直結するからです。

ハードな運動後に食欲がない経験、ありますよね。でも、エネルギーを消費した直後こそ“回復のチャンス”。
糖質とタンパク質を素早く補給することで、筋肉の修復や成長ホルモンの分泌を助けてくれます。
我が家の長男くんも水泳後はすぐにバスに乗って帰ってきますが、これからは“練習直後におにぎり”を意識したいと思いました。
③ 口うるさく言わない。見守る力
これは親にとって一番難しいテーマ。
私自身、サッカー経験者でパパコーチでもあります。つい「なんでそんなプレーするんだ」と口を出してしまう。
でも、それでは子どものやる気を奪ってしまいます。このプロジェクトでは“親は見守る側”と明確に言われました。
私が意識しているのはこの3つ。
- 否定しない
- 練習後は「楽しかった?」と聞く
- 一番のサポーターでいる
ピッチに立つのは子ども。私は送迎や食事など、“環境面のコーチ”として支えるだけでいいのだと感じました。
④ チャレンジさせて失敗させる

人は失敗から学びます。
失敗を恐れて挑戦しない子より、何度でも挑戦して失敗できる子の方が、結果的に強い。
親が先回りして「それはやめときな」と止めてしまえば、失敗のチャンスも奪ってしまうことになります。
コーチも言っていました。
「勝つことより、たくさん失敗して経験値を積む選手に育ってほしい」
本当にその通りだと思います。結果よりも過程を積み重ねることこそが、成長の土台になります。
⑤ 尊重する気持ち
サッカーは1人ではできません。味方、相手、審判、観客──すべてがあって成り立つスポーツです。
「敵」ではなく「同じ目標を持つ仲間」として尊重すること。これは、親子関係にも通じます。
言葉のかけ方一つで、子どもの心は大きく動きます。頑張って失敗したときは、まず「チャレンジしたこと自体」を褒める。
その上で一緒に次の改善策を考える。そうすれば、子どもはまた挑戦する勇気を持てます。
↓ より詳しく知りたい方はサッカー協会のHPに掲載されている資料をご覧ください。
◆ まとめ:技術よりも、環境とサポート
初日の説明会を通して感じたのは、アスリートを育てるのは“技術”よりも“環境とサポート”ということ。
子どもの自主性を信じて、親は「見守り」「支え」「尊重する」。
これから週1回、練習に通う長男くん。どんな成長を見せてくれるのか、私自身も楽しみです。
子どもたちが自分の力で考え、挑戦し、失敗して、それでもまた立ち上がる姿を、これからも全力で応援していきたいと思います。
💬 ラッフィのひとこと
「応援って、“手を出すこと”じゃなくて“手を添えること”なんだね🍀」

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