【親子の距離が離れ始める時期にこそ必要なこと】

ゆたか学び
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こんにちは。いろどりゆたかです。

最近、うちの長女ちゃんがついに“思春期ステージ”に入りました。

顔を合わせればムスッ。

宿題よりスマホ。

気づけば部屋にこもり、扉の向こうはブラックボックス。

父・いろどりは完全に情報統制されている模様です(笑)

でも、本当に怖いのは「何が心配なのか、自分でもよく分からないこと」。

漠然とした不安がモヤ〜っと押し寄せ、

声かけはぎこちなく、不自然で、長女ちゃんから見れば

「パパ、何言ってんの?」状態…

子どもは成長して離れていく。

それは自然なことだと頭では分かっているのに、

心が追いつかない──。

そんな“戸惑う親のリアル”を出発点に、

今回は「思春期の親子関係を守る関わり方」についてお話しします。

【この記事でわかること】

  • なぜ親が「宿題した?」「本当に?」と疑いの声かけをしてしまうのか
  • その言葉が、思春期の子どもにどんな印象を残すのか
  • 親の不安をやわらげ、信頼関係を深める3つの切り替えポイント
  • 今日から実践できる“距離が離れ始める時期の関わり方”

思春期の子育てで悩む親に向けて、いろどり家のリアルな経験とともに、

“信じて、聞いて、任せる”ためのヒントをまとめました。

「疑い」から入る関わり方が生む悪循環

仕事から帰ってくると、つい子ども達に

「宿題した?」「ちゃんとやったの?」

と確認してしまう。

やっている場面を見ていないから、

「本当に?」「どうせ少しだけでしょ…」

と疑いの目で見てしまう。

でも実はこれ、日常のなんでもない会話のようでいて、じわじわと子どもに効く“ボディブローワード” になっているんです。


親の「疑いの目線」は、子どもにとっては“信用してくれていない”サイン

大人はそのつもりがなくても、子どもはこう受け取ります。

  • 「どうせやってないんでしょ?」 → 自分は信用されていない
  • 「ほんとに?証拠は?」 → 親は自分の言葉を疑っている
  • 「やったって言うけど、少しでしょ?」 → どうせ期待されていない

そして、この関係は 鏡のように返ってきます。

「親なんかどうせ信じてくれない」

「どうせ聞いてもわかってくれない」

こうしてお互いの心理がすれ違い、

気づいたときには距離が開いてしまうのです。


距離が離れていくのは“成長の証”なのに、親は不安になりやすい

中高生になると、子どもは親の“関心の輪”から自然と外れていきます。

  • 何をしているか全部は見えない
  • 自分だけの世界を持ち始める
  • 友だちとの関係が中心になる

これは成長としては正しい流れ。

でも親としては、

見えなくなる=不安になる

ことで、「疑い」「確認」「指示」が増えてしまう。

この不安ドリブン(不安が動機になってしまう関わり方)こそが、

親子の信頼関係を削る原因になります。


■ 子どもの頭の中に残るのは「言葉そのもの」より“心の温度”

日頃の声かけは、蓄積されていきます。

  • 疑いから始まる声かけ
  • コントロールしようとする言い方
  • 否定的な先読み

これらは、無意識に子どもを守りたい気持ちから出たものですが、

受け取る側には 冷たさ として残ります。

逆を言えば、

小さな信頼の積み重ねは確実に子どもに届く のです。


■ では、どう関わればよいのか?

中高生の親が意識したい “3つの切り替え”


① 「疑う」から「前提として信じる」へ

子どもが「宿題、やったよ」と言ったら、まずこう返す。

「そっか、お疲れ様」

「どれだけやったの?」「答え見ていない?」って、確認したい気持ちは大いにわかります。

でも、最初の一言を変えるだけで“温度”がまったく違ってきます。

量や質を確認するよりも、まずは子どもの「やった」を受け入れることが大切ですね。


② 行動ではなく“プロセス”をきく

× 「どこまで終わった?」

× 「本当に全部?」

↓ こう切り替えてみる

「今日の勉強、どんな風に進めたの?」など、

「監視」ではなく「興味」として話を聞くと、

子どもは心を開きやすくなります。


③ コントロールではなく「提案型」へ

× 「早くやりなさい」

× 「何度言えばわかるの?」

「何時ごろやるって決める?」

「自分で選ぶなら、いつがやりやすい?」

親の指示ではなく 選択の余地 を渡すことで、

子どもは自分で考え、動けるようになっていきます。


■ 今日からできる“ひと工夫”

  • 「聞く前に、まず信じる」
  • 「疑問ではなく興味で質問する」
  • 「指示ではなく選択肢を提示する」
  • 「できた事実より、“やろうとした姿勢”を認める」
  • 「一日の最後に“ありがとう”を一つ伝える」

完璧でなくていい。

親だって疲れている日もあります。

でも、この 小さな言い換え を積み重ねることで、

親子の関係は“離れる”のではなく、

ほどよい距離感で信頼し合える関係 へと変わっていきます。


■ まとめ

子どもが成長していくことは、

親の「見えない不安」を増やします。

その不安から来る“疑いの声かけ”は、

知らないうちに子どもとの距離を広げてしまう。

だからこそ今、

信じて、聞いて、任せる。そして、たまにはほったらかす

この姿勢が、思春期の親子関係を守るカギになりますね。

🌱ラッフィのひとこと🌱

「元々はお互い信じていたでしょ?その気持ちを忘れないことが大切なんだよ」

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