こんにちは。いろどりゆたかです。
子どもが習い事をしていたら、やっぱり「上手になってほしい」と思いますよね。
私も長男くんがサッカーを始めてから、まるで自分のことのように一喜一憂してしまいます。
自分の小さい頃と重ねて見てしまうんです。
「過去の自分を未来から見ているような感覚」――だから、つい“今のうちにやっておいたほうがいいこと”を、お節介のように口出ししてしまう。
でも、長男くんは私ではない。同じサッカーをしていても、時代も環境もまったく違う。
そんな「親あるある」の葛藤のなか、ある日クラブから届いた一通の案内が転機になりました。
そもそも「ジュニアアスリート発掘・育成事業」とは?
「ジュニアアスリート育成事業(ジュニアアスリート発掘・育成事業)」は、自治体や競技団体が主導して、スポーツに意欲と才能を持つ子どもたちを早期に発掘・育成する取り組みです。
🌱 目的
目的 | 内容 |
---|---|
早期発掘・才能開発 | 小・中学生など若年層から、運動能力や身体特性、ポテンシャルの高い子どもを発掘する。 |
幅広い適性把握 | 多競技体験や運動能力測定を通じて、子どもの「向いている競技」を見つける。 |
計画的育成 | スポーツ科学・栄養・心理サポートを組み合わせ、長期的に育成。 |
地域強化 | 地域単位で選手層を育て、県・国レベルの代表選手につなげる。 |
たとえば岐阜県の「清流の国ジュニアアスリート育成プロジェクト」や、東京都の「トップアスリート発掘・育成事業」など、全国で制度化が進んでいます。
🔁 プログラムの流れ(発掘 → 選抜 → 育成 → フォロー)
- 発掘:運動能力測定(スプリント、ジャンプ、反応など)
- 選抜:トライアウトや面談を経て認定アスリートとして登録
- 育成:専門トレーニング・栄養指導・心理サポート・定期測定
- フォローアップ:優秀選手を次の強化機関へ接続、奨学金制度も
こうした流れで、科学的かつ長期的に育てるのが特徴です。
🌍 制度設計と課題
この事業のポイントは「データで才能を見つけ、現場で伸ばす」という考え方。
一方で、次のような課題もあります。
課題 | 内容/懸念点 | 対応策 |
---|---|---|
公平性 | 経済的・地域的な差による参加格差 | 交通費補助・参加費低減 |
早期特化リスク | 成長期に特定競技だけ練習しすぎる | 多競技体験と休息設計 |
継続性 | 小学校で終わるケースも | 中学・高校への接続パス設計 |
指導者の質 | 科学的知識を持つコーチ不足 | 指導者研修・外部連携強化 |
✨ 我が家の体験談:一次試験〜二次面談〜合格まで
📩 募集の知らせ
長男くんのサッカークラブから「ジュニアアスリート発掘・育成事業」の案内が届きました。
対象は小学4年生、募集は12名。
「やってみる?」
「うん、やってみたい!」
あっさり決定。応募フォームに入力し、試験当日を待つことに。
🏃♂️ 一次試験(運動能力測定)
当日は体育館に小4が120人集合。
1日40人ずつ、10人1グループで測定します。
- 垂直跳び/立ち幅跳び
- 25mダッシュ
- 反復横跳び
- 片足ステップ(10秒間で左右にラインタッチ)
係員がタブレットで記録し、全てデータ化。
私は正直、「こんな簡単なテストで何がわかるんだろう?」と思っていました。
でも――この“シンプルさ”こそが鍵だったのです。
🍜 試験後
「緊張したけど簡単だった!」という長男くん。
ラーメンでお疲れ様会。
1週間後、結果メールが届きました。
一次試験合格!
🎤 二次試験(面談)

面談は翌週。前夜に妻がAIに質問:「ジュニアアスリート育成の面接で聞かれること」。
出てきた質問がこちら👇
- サッカーを始めたきっかけ
- 憧れの選手
- 学びたいこと
- 長所・短所
- サッカー以外の好きなこと
当日はなんと、質問がほぼAIの予想どおり!
しかし緊張で6割しか答えられず、親子で「落ちた…」と沈黙。
すると面接官が、
「来月から参加してください」
「一次のデータで選抜しています。面談は意思確認です」
拍子抜け。でも感動。
120人中12人の合格に、思わずガッツポーズでした。
🧠 “データはウソをつかない”という言葉の重み
「データの数値はウソをつきません」
運動能力を客観的に分析し、そこから子どもの適性を見つける。
それは、昔の「根性」や「センス」頼みとはまったく違う世界。
時代は“感覚育成”から“科学育成”へ。
今の子どもたちは、本当に恵まれた環境にいます。
👨👦 親としての気づき
長男くんの成長を見ながら、私は強く感じました。
「親が先に燃えすぎない」こと。
アスリート育成事業は、子ども自身が挑戦するもの。
親は整える役。支える役。それ以上でも以下でもない。
「未来からの口出し」を少し減らして、
「いまを共に歩く」時間を大切にしたいと思いました。
🎯 これから受ける人へのアドバイス
- 走る・跳ぶ・左右に動くを遊びながら鍛える
- 体力+柔軟性+反応スピードが見られる
- 面談は意思確認。6割話せればOK
- ラーメンは親のご褒美(笑)
- 合格後は本人次第。“走る力”より“続ける力”を応援しよう
🏁 まとめ:未来のアスリートたちへ
ジュニアアスリート育成事業は、「原石をデータで見つけ、現場で磨く」仕組み。
子どもにとっては貴重な体験であり、家庭にとっても学びの場。
120人中12人という狭き門でも、チャレンジする価値は間違いなくあります。
ラッフィのひとこと
「才能は“測れた瞬間”より、“育てた時間”のほうが長いよ。」
次回予告
次回は――
「ジュニアアスリート育成プロジェクト初日レポ!」
科学的トレーニングの中身、参加して気づいたこと、
そして、家庭でできる“ミニ反復横ステップドリル”を紹介します。
お楽しみに!
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