決定疲れ(Decision Fatigue)に悩まない生活をつくる

考え
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こんにちは、いろどりゆたかです。

前回のブログでは「悩まないためのルーティーン:選ばない生活がもたらす自由」について書きましたが、今回はその中で出てきた「決定疲れ」について深掘りしていきます。

優柔不断な人は、もしかすると人よりも“選択”にエネルギーを使い、日常の中で疲れを感じやすいのかもしれません。とくに、自分で決めたことで「失敗したかも…」と後悔するような場面は心に残りやすいものです。それがまさに「決定疲れ(Decision Fatigue)」です。

今回はこの決定疲れについて、原因と影響、そして改善策をわかりやすくご紹介します。


決定疲れとは何か?

決定疲れとは、日々の小さな選択を繰り返すことで、脳の判断力や意志力がすり減り、重大な決断が難しくなる心理現象のことです。心理学では「自我消耗理論(ego depletion)」とも呼ばれています。

例えば、朝から「何を着るか」「朝ごはんは何にするか」「どの道で出勤するか」など、細かい判断の積み重ねが脳のリソースを奪っていきます。


なぜそれが問題なのか?

決定疲れに陥ると、以下のような悪影響が生じます:

  • 判断スピードが低下し、ミスが増える
  • 感情的になりやすく、ストレス耐性が下がる
  • 衝動的な買い物や行動をとりやすくなる
  • 思考停止に陥り、「もう何でもいいや」と投げやりになる

特に優柔不断な人は、この「選ぶこと」によってより強く疲労を感じ、日常の幸福感まで下がってしまうことがあります。


ありがちな具体例

以下のような日常シーンに心当たりはありませんか?

  • スーパーで何を買うか迷って、最後にレジ前でお菓子を衝動買い
  • クローゼットの前で服を決められず、時間だけが過ぎる
  • 複数のバッグを使っていて、「あれ、昨日のバッグに入れっぱなしだった…」と忘れ物
  • 午後になると重要な判断ができなくなり、先延ばしや曖昧な決断になる

こうした“迷い”の時間が積み重なることで、心の余裕や自己肯定感がすり減っていくのです。


どうすれば決定疲れを防げるか?

以下の5つのアプローチで、決定疲れを減らし、心にゆとりを取り戻すことができます。

① 小さな選択をルーティン化する

  • 夜に翌日の服を決めておく
  • 毎朝同じ朝食(例:ごはん+卵+味噌汁)に固定
  • バッグは1つに決め、持ち物も同じにする

② 重要な判断は“朝一番”に

  • 午前中は意志力が高いため、仕事や人間関係の重要な選択は午前にすませる

③ 選択肢を絞る・短くする

  • SNSもチェックする時間帯・内容をルール化
  • 買い物リストは前もって準備し、余計な迷いを防ぐ

④ こまめに休憩をとる

  • 20~30分の休憩でパフォーマンスが回復
  • 良質な睡眠を確保することも超重要

⑤ 自分を助けてくれる仕組みを作る

  • 毎朝のルーティン:服を選ぶ/支度/朝食
  • 週のテーマで曜日ごとに優先行動を決める(例:月曜は運動、火曜は読書)
  • 他人に決めてもらう(例:献立は家族が決める)

いろどりゆたかからのアドバイス

  1. 自分がいつ疲れて選べなくなるかを認識する
    → 昼食後? 会議の後? 午後の眠気が始まる時間?
  2. その時間帯を観察し、避けられる選択は避けよう
    → ルーティンや自動化で乗り切る
  3. 習慣化は“小さく”始める
    → まずは「翌朝の服だけ」「朝は○○食だけ」にしてみる
  4. 続ける+見直す→自分にとってちょうどいいルールを週単位で即調整

「迷わない生活」は、ゼロにはなりません。でも、選択肢を減らし、ルールやしくみをつくることで、悩む回数を確実に減らすことはできます。

優柔不断な私でも、ルーティンの力で日常をシンプルに整えることができました。もし、毎日がなんとなく疲れる、選ぶことがつらいと思ったら、“選ばない暮らし”を一つ試してみてください。

それが、あなたの“ゆたかさ”の入り口になるかもしれません。

ラッフィのひとこと

「ちょっとした工夫をすることで日常生活が楽になることもあるよ」

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