こんにちは。いろどりゆたかです。
私は昔から優柔不断な性格で、朝起きた瞬間から「朝ごはんは何にしよう?」「今日の服はどれにしよう?」と、何かと迷ってばかりいました。買い物に行っても、1枚のTシャツを買うのに何度も棚の前を行ったり来たり。そんな自分にどこか違和感を抱きながらも、「優柔不断って直せるものなのか?」と諦めていた時期もありました。
でも今、私は思うのです。優柔不断を“直す”必要はない、と。
ただし、“悩む時間”を減らすことはできる。なぜなら、日常にあふれる無数の選択肢をあらかじめルール化しておけば、悩む必要そのものがなくなるからです。
1. 決断疲れを防ぐ:ルーティンの心理学的効果
心理学では「決定疲れ(decision fatigue)」という概念があります。人間の脳は、1日に行う決断の回数が多ければ多いほど、意志力が消耗し、後の重要な選択で間違いやすくなると言われています(Baumeisterらの研究)。
例えば、Appleのスティーブ・ジョブズがいつも同じ服(黒のタートルネック+ジーンズ)を着ていたのもこの“決断疲れ”を避けるため。日常の選択を減らすことで、エネルギーを本当に使いたいことに集中できるのです。
2. 私が実践している「選ばない」仕組み
- 洋服を3着だけにする:同じデザインの服を3着持ち、毎日ローテーション。コーディネートに悩まなくて済む。私は元々ファッションにあまりこだわりがなかったため、始める時にそこまで抵抗がなかったです。むしろ、洋服を買っても結局は機能性優先で着る服はいつも同じになる傾向があったので、クローゼットがスッキリしました。
- 下着はすべて同じ色と形に統一:引き出しを開けて、迷わず手に取れる。下着はいつも身につける物のため、自分の肌に合うもの、サイズや着心地が良いものを複数枚まとめて購入してストックしています。洗濯物からすぐに取って着ることができるのでこれもまたシンプル。
- 持ち物を最小限にする:バッグの中身も定番化。出かける時の準備が圧倒的に早くなる。いつも同じバッグにすると忘れ物は激変。何が入っているか頭の中で覚えていられるのでわかりやすいです。
選択肢が多いと、すべて自分で選ぶことになりますよね?すると、外出先でハプニングが起きた時に「やっぱりあっちの服にしておけばよかった」と後悔したり、複数のバッグを使っていると「昨日のバッグに入っている…」と気づいた時には、なんだか損した気分になってしまいます。そんな小さな「失敗感」や「後悔の感情」が、1日の気分を左右することだってあるのです。
このように「選ぶ」という行動そのものを日常から減らすことで、私は驚くほど心が軽くなりました。
3. ルーティン化のステップ:どうやって始める?
- 悩んでいる場面を見つける
朝の洋服選び?バッグ選び?まずは1日の中で自分が何で悩んだか迷ったかをチェックして整理していく。 - 定番化できる項目を見つける:
同じ洋服を3着用意する。起きる時間は6時に固定。など、生活の中で固定化できるもの、定番化できるものを見つけて無駄を省く。 - マイルールを作る:
例えば「月水金は黒、火木土は白」など、曜日で洋服の色を決めておく。など。自分だけで完結できる内容でマイルールを作っていくのはおすすめです。家族や他者を巻き込む場面や時間などには要注意。 - 小さく試してみる:
まずは1つの場面から始めてみるといいでしょう。慣れてくると自然に他の部分にも広がります。
4. 選ばないことで得られる“ゆたかさ”
- 時間が増える:悩む時間が減り、外出の準備が10分短縮。別のことに時間をかけられます。例えば、家族と出かける際、妻は30分くらい前から身支度を整えますが、私は間際までギターを弾いています。洋服を選ぶことやバッグを選ぶことがないから5分くらいあれば出発できます。(それでもギターをやりすぎていつも遅刻の原因作ってますが笑)
- ストレスが減る:決断による緊張感や失敗の不安が軽減。優柔不断だからこそ、自分の選択に自信が持てない私なので、このストレスがないのはかなり1日の充実に繋がってます。
- 本当に大事なことに集中できる:余白ができて、趣味や学び、家族との時間が増えます。時間がなくてやろうと思っていたことができない。優先順位が低いものごとはつい後回しになりますが、ちょっとした隙間時間が作れるので、それに充てることができるようになりました。
選ばないことは、何かを我慢することではありません。
むしろ、“余計な選択”を手放すことで、自分の生活の主導権を取り戻すことなのです。
5. おわりに
「自分は優柔不断だから…」とあきらめていた私でも、ルールとルーティンの力で日常を整えることができました。選ばない暮らしは、心に余裕と時間のゆとりを与えてくれます。
もし、毎日が慌ただしく、決断に疲れているなら、
“選ばない”という選択をぜひ一度試してみてください。
それはきっと、あなたの“ゆたかさ”を取り戻す第一歩になるはずです。
ラッフィのひとこと
「迷わない生活はゼロにはならなくても、自分でへらしていけるんだよ。ゆたかな毎日は、じぶんでつくれるってことなんだ」

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